子どものお小遣い文化。まずは貯金志向を捨てよう。

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こんにちは、白ウサギです。

貯蓄思考をさらに深掘りしてみましょう。(前回の記事

日本では子どもにお小遣いをあげるということは特別な事ではなく、広く一般的です。

このお小遣い文化は世界でもめずらしい文化です。

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戦前の日本

戦前は金融リテラシーが身に付きやすい文化でした。

駄菓子屋を例にあげてみましょう。

子どもは親からお小遣いをもらい、手に握りしめて駄菓子屋に走っていきます。

限られたお金でどんなお菓子をどれだけ買えるのか、必死で考えます。

少し高いものがほしい場合は何日か買うのを我慢して、お金を貯めてから買うようになります。

このように、考える力を自然と身に付けられるようになっていました。

お金の使い方を子どもの頃から学ぶことで、お金の生み出し方なども次第に考えるようになります。

その延長線で商売を始める者も現れます。

子どもの頃から身に付けたお金の知識や使い方を活かし、商売を拡げていく…

日本には100年以上続いている商売は多く存在します。

今では老舗と言われるようなお店や会社です。

世界的に見ても、100年以上続いている会社の数は断トツで一位です。

このことから分かる通り、お金を上手く集めて商売を継続させる力を身に付けている人達が海外より多いのです。

戦後の日本

ですが、前回の「貯蓄思考」で書いたように戦時中、貯蓄を推奨する動きがあり貯蓄思考が国民に根付いてしまいました。(前回の記事はこちらをクリック

そのせいで今でもお小遣い・お年玉といった、世界的にもあまり多く見られない、子どもにお金を与えるという良い文化が残っているにも関わらず、子どもはお年玉を貯蓄します。

お小遣いは少額なので用途は限られますが、多くのお金がもらえるお年玉を使う環境を奪われ、子どもが自分で考えてお金をいかに使うのかという、せっかくの金融リテラシーを身に付ける機会が消されています。

親までもが貯蓄思考の為、子どもがもらったお年玉をどのように頭を使って考え、どのようにお金を使うべきか導き出す手助けをしてあげることもできないのが現状です。

小中高の教育では金融の話は一切なく、社会に出てもお金に無頓着な大人になってしまうという流れがずっと定着しています。

一部の人たちはそれではダメだと学び始めますが、自然と身に付くはずだった金融リテラシーを一から学び、理解を深めていくのはそう簡単な事ではないですよね。

でも努力すれば今からでも身に付けることは可能だと思っています。

白ウサギの場合

ここで私自身の例を少し。

私もみなさんと同じようにお年玉をもらっていました。

親は貯蓄思考なので、私も私の兄弟にもゆうちょの口座があり、そこに全額貯蓄という流れでした。

私は小学生の頃から、もらったお金を使えないことに無性に腹が立っていた記憶が今でも残っています。

小学校高学年になる頃にはお年玉をもらったら、一部の額から欲しいものを買いたいという交渉をしていました。

当然親は全力で貯蓄させるよう説得をしますが、私は一部を貯蓄し一部を使うようになっていました。

兄弟は全力で全額貯蓄をしていました。

中学生になるとお年玉を貯蓄する意識はどこかに消え、もらった額は当然使うし、過去にもらって貯めていたお金も使うようになっていました。

趣味の釣りに使う道具も大人の玄人が使うような物を買っていました。

20年経った今もその道具は現役で活躍してくれています。

高校生になるとバイクを買いました。

友人に貸しがあり安く譲ってもらいました。

2年乗りましたがそのバイクは人気が上がっており、買った額より少し高く売れました。

その売れたお金でより良いバイクを買えました。

学生時代から良い物の見分けやお金の使い方を、周りの同世代より学んで来たのだと振り返ると思います。

貯蓄も大切だが

言いたいのは、お金の使い方を学んだ人が持つ貯蓄と、お金の使い方を知らない人が持つ貯蓄では価値が違うということです。

なので、貯蓄を続けるみなさんも、貯蓄と同時に金融リテラシーを高める努力をしていくのが、一番良いのではないかと考えています。

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