(前回の記事はアリスがSNS詐欺に遭いかけた話でした→記事はコチラ)
マネーロンダリングに加担すると懲役刑
アリス、危ないところだったね。
マネーロンダリングに加担してしまうと、知らなかったでは済まない出来事になってしまう。
もし、人助けだという認識であっても一度でも送金してしまっていたのであれば、懲役刑が科されてしまう可能性があるんだ。
過去に、2年4ヶ月の実刑と200万円の罰金が言い渡されたケースも存在する。
初犯といえど、執行猶予無しの懲役刑になると人生は取り返しの効かない出来事となってしまうね。
それに、刑務所に収監されて刑期を果たせばまた元の生活に戻れると思ったら大間違いなんだ。
刑務所には、犯罪者しかおらず、刑務所内にも序列というものが存在し、新入りは何かしらの洗礼を受けるもの。
自分は更正に向けて真面目に刑期を全うしようと考えていても、やりたくないことを強要され、それを実行しないと、ひどい目に遭わされたりする。
やってもいない刑務所内での犯罪の濡れ衣を着せられ、さらに刑期が伸びるなんてことも度々起きるんだ。
郷に入っては郷に従えという言葉があるが、今まで接点すらなかったような犯罪者達と過ごすことで、過去の平和な生活での思考は失われ、出所後は犯罪者の思考になって現実世界に戻ってくる。
そしてまた犯罪を犯し、刑務所へと逆戻り。
こんなサイクルだ。
そんな嘘のような話が実際に起きることになる。
人生が狂うとは、まさにこのことだよね。
国際ロマンス詐欺の被害ならば、詐欺の被害者止まり、金銭的ダメージで済む。
でも、今回のアリスのケースは、国際ロマンス詐欺の手法を絡めたマネーロンダリングへの加担を要求するものだった。
本当に危ないところだったね。
同じようなSNSを用いた犯罪加担を促すケースを紹介しておくね。
実例!国際ロマンス詐欺で違法薬物の運び屋に
アリスと同様に、SNSで海外の男性からアプローチがあり、親密になっていった女性がいた。
その後、好意を寄せたのか好奇心なのかは分からないが、彼に会いに海外に行く約束をした。
そして海外へ出発する前日に、彼から、こんな連絡が。
「日本のお店の商品をネットで購入したんだ!君がその商品を◯◯(場所)に取りに行って、僕の所に来るときにスーツケースに入れて持ってきてほしいんだ!お金は支払い済みだから心配しないで。日本の性能が良い商品が手に入るのがとても楽しみだよ、君が来てくれるおかげだよ!」
こんな連絡だ。
女性は彼が喜んでくれる、日本でしか手に入らない電化製品の部品か何かだろう。
そんな感じで彼の言うまま商品を取りに行き、スーツケースに入れて、出国した。
そして目的地に着き、入国審査を受けていると、数人の検査官に囲まれそのまま別室へと案内。
そして、驚愕の事実が。
彼に頼まれた商品は、違法薬物だったのだ。
女性は、違法薬物の密輸の運び屋として実刑判決。
即時収監されて、ワイドショーにも犯罪者として報じられ人生が狂うことになった。
こんな例は実際にたくさん起きているんだよ。
詐欺を防ぐには?危機管理能力の高め方
では、こうならないための危機管理能力を高める方法についてだね。
危機管理する力を身に付けることは、今の世の中には必須の能力だと思うよ。
危険を察知すべきポイント
まずは、危険が渦巻く世の中だと理解しておくことだ。
特に日本人は戦後からの長年の平和により完全に平和ボケしている。
しかし、世界では犯罪の数は減らず、手口は巧妙化している。
危険な目に遭ってから学ぶのは当たり前、でも遭わないために最大リスクを考えながら生活することが大切だよね。
詐欺は、思っている以上に身近に存在するから、見分け方、そして防止法も学んでいく必要がある。
海外からの連絡
今回のアリスの例だと、海外から連絡が来た。この時点で危険アラート(危険信号)を作動させておかなければならない。
百歩譲って英語の勉強とか好奇心とかでやり取りをするのは良しとしたとする。
しかし、次に、豊かな生活を垣間見せてきた所、ここでもうレッドアラートだね。
豊かな生活を見せつける
相手の意図が読めないといけない。
本当の金持ちは、金持ちであることを早い段階で見せてくることなどほとんど無いんだよ。
普通は、この時点で連絡を絶つのだが、それを通過したことで、アリスはカモ対象としてロックオンされたんだよ。
どんなリスクがあるかを考えながら行動していかなければならない。
もし行おうとする選択が、最大リスクが大きくなる可能性があるのならばアラートを作動させておくことだ。
アラートが作動していれば感情に左右されず冷静に物事を見ることが出来るからね。
警戒されていることを相手は想定済み
そして相手は、危険信号が相手には発動していることを大前提に、掻い潜ろうとしてくる。
騙すことに長けているから、騙すことのバリエーションも豊富。
親切心を利用し、人助けを促す
詐欺や犯罪に加担させるときの常套手段は、人助けを促す。
これも理解しておこう。
人の良心につけこんでくるわけだ。
こういったいくつかのことを頭に入れておき、自身の標準装備として備えておくといいだろう。
そういうものなのだと、頭でしっかり理解をしていながら行動していれば簡単には被害には遭わない。
さすがの私でも、逮捕されてしまった人間を釈放させる力は持っていない。
私の知人はそういったことを出来る力を持つそうだが、、、
起きてしまってからは手遅れだから、最低限のマナーという認識で危機管理能力は身に付けていってほしい。
アリス、気を付けてね。
コメント