為替という名の大海原
fxと聞くと、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?危ないとか怪しいというイメージがありますよね。
実際、20年ほど前にfxが個人向けに解禁されたばかりの頃は、法整備は未熟、情報も断片的なせいで、正しい知識が浸透しないまま悪徳業者が台頭し、詐欺やぼったくりの被害もあったようです。
今で言う仮想通貨みたいな感じだったのかもしれません。
興味本位で購入した10~20代の若者が仮想通貨長者になったり、その裏で、一攫千金を得られるイメージを利用した詐欺案件や詐欺コインが存在したり…
怪しい、怖い、でも当てれば儲かる、そういうイメージがある点では似ていますよね。
FX市場の現状
誕生から20年が経過し、fx市場は1日800兆円の取引が行われる大きなマーケットとなりました。日本の国家予算が約90兆円ということを考えると、日本政府が約9年間やりくりできる分の金額が1日で取引されている…すさまじい金額ですね。
マーケット参加者は日本人だけではなく、イギリスのロンドン市場、アメリカのニューヨーク市場、香港市場をはじめ世界各国の市場(時間帯)で取引が行われており、実質月曜7:00~土曜の7:00まで平日は24時間取引がおこなわれています。
多様なのは国籍だけではありません。参加者は、各国の銀行の為替ディーラーやfxブローカー(為替仲介業者)はもちろん、国の中央銀行すらもその参加者なのです…。
イメージしてみてください。
超優秀なスーパーエリート、ヤクザ級の権力やコネをもつ桁外れの金持ち、彼らから資金を預かりハイレバレッジで天文学的金額を運用しているヘッジファンドの数々…。
ワンピースでいうなら、七武海どころかゴールドロジャーがウヨウヨいるような状態です。
両替や外貨預金も為替取引の一つですが、ゴールドロジャーに比べたら海の家くらい平和で安心・確実な取引ですよね。(海の家で買う商品ボッタクリやけどな!)。
個人投資家の立ち位置
そんな中私たち個人投資家は5万円とか100万円とか投入して単身突入している。
なんかもう、言ってみれば、太平洋のど真ん中で浮き輪ひとつでプカプカ浮いている感じじゃないですか?!波がこないからと言って泳ぎまくっていれば体力を消耗して動けなくなるし、無敵艦隊のようにとんでもなくでかい船がすぐ側を通れば波に飲み込まれて溺れてしまう…
fxで危険な目に遭う理由の一つは、このようなフィールドで戦っているということをきちんと理解できていないだけなのかもしれません。
FX初心者がやるべきこと
では、FX初心者はどのように泳ぐ練習を始めれば良いのでしょうか。例えば、まず砂浜あたりからチビチビと足をつけてみるとか。水の温度や波の満ち引きなど体感する水遊びから始めるとか。ネットやsnsでは、沖の方で楽しそうにサーフィンしている人が目立って
楽しそう!やってみたい!と思いますよね。
でもきっと彼らにも基礎練や失敗を何度も繰り返した経験があるはずです。
具体的には?
まずは小額・小ロットから始めてみるのはいかがでしょうか。
例えば3万円とか溺れても回復可能な金額で。
ポジションを持ったら、値動きとともに口座の損益がどう変化していくのか体感してみましょう。
昨日はプラスだったのに、今日はマイナスになっているとか、有効証拠金や証拠金維持率の変動とか意識を向けて“波”を感じてみると面白い発見があるかもしれませんよ。
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