こんにちは、白ウサギです。
アリス、今度はまたFXの深いところに踏み込んできましたね。
注文が滑ることに対する疑問ですね。
結論から言うと、ディーリングデスクでもノンディーリングデスクでも滑るときは滑るので、何故滑るのかは、その二つの仕組みによって回答が変わります。
ディーリングデスクの滑りは裏操作。
ノンディーリングデスクの滑りはマッチングのズレとリクオートされない仕組みによって起きます。
アリスは恐らくディーリングデスクでのFXトレードをしているのでしょうから、今回はディーリングデスクでのFXトレードについて話をしていきますね。
ディーリングデスクでのFXトレード
まずFXの世界には大きく別けて二つの仕組みがあります。
さっきみたいに細かい話をしても分からないと思うから、とても分かりやすい言い方をしますね。
- 買いたい人と売りたい人をリアルにマッチングさせる仕組み
- 実際にはマッチングさせない仕組み
この二つの仕組みがあります。
FXはその通貨を買いたい人と売りたい人のマッチングをしていくものだと世の中の大半の人は思っていますよね。
FXを日本語でいうと「外国為替証拠金取引」だから、外国の為替の証拠金を先に入れておいてその証拠金を使って相手と引き換える取引きをするものですからね。
マッチングをしないFX
マッチングしないFXって意味が分かりませんよね?
このマッチングしない仕組みをディーリングデスクと言います。
もう少し詳しく話しましょう。
ディーリングデスクは、ユーザーは買い注文、売り注文をするたびにマッチングされて自分の手元に通貨があるように感じています。
それはそのFX会社の自分の画面には数値で表示されているからです。
しかしディーリングデスクでの、この数値は実は架空なんです。
買っている、売っているように見せかけられているんです。
ディーリングデスクでは、FX会社に証拠金を預けているが、その預けたお金はユーザーが注文しても世界の誰かとマッチングされず、FX会社にお金はプールされたままで、ただ画面上で買ったこと、売ったことにされているんです。
この事を“呑み行為”と呼びます。
すべての注文は呑まれているんです。
ユーザーが勝った場合はFX会社にプールされているみんなの証拠金から勝った分が払い出されます。
ではユーザー全員が勝ったらどうなるのでしょうか。
その場合はFX会社に預けられているみんなの証拠金以上のお金が払い出される訳だからFX会社は破綻するんです。
でもFX会社の運営者は破綻したくありませんよね?
ではどうするか。
答えは簡単。
ユーザーが勝ちすぎないようにコントロールするんです。
FX会社が儲かり続けられるようにね。
アリスが経験した滑りもその一つです。
アリスが指値を入れていたポイントではFX会社が勝つためには不都合なエントリーポイントだったのでしょう。
ユーザーがいかに利益を大きく積み上げないようにするか。
それがFXにおけるディーリングデスクのやり方です。
FX会社はユーザーが取引きする毎に得れる手数料が利益でしょって?
甘いよアリス。
お金の世界は汚い世界なんです。
これがみんなが知らない裏側です。
ちなみにさらに言うと、日本でFX会社を運営しているほぼ全ての会社がディーリングデスクなんです。
どの会社も金融庁の認可を取っている会社ばかり。
金融庁に隠れてそんな呑み行為をしているのかって思う人もいるだろうけど、それは不正解です。
金融庁はそれも含めて認可しているんです。
今回は、このあたりで終わりましょう。
詰め込み過ぎてもよくないですからね。
コメント